こんにちは!カメラとランニングを楽しむサラリーマン、カメランリーマンです!
「ミラーレス一眼を買ったけど、撮影モードがたくさんあってどれを使えばいいのかよく分からない…」
そんな方のために、各撮影モードの特徴と使い分けを解説します。
筆者はα7CⅡユーザーですので、SONY機の撮影モードを元に書いていますが、他のメーカーの撮影モードも基本的には同じです!
さらに、初心者に特におすすめの「Aモード(絞り優先)」について詳しく紹介!
AモードではF値を調整することで、写真のボケ感が変わります。
「ミラーレスだからこそのボケ感のある写真」を簡単に撮れるのでおすすめです!
詳しく見ていきましょう。
1. 撮影モードの種類と使い分け
ミラーレス一眼の撮影モードには、主に以下のものがあります。
① P(プログラムオート)
カメラがシャッタースピードと絞り(F値)を自動で設定してくれる、カメラにお任せモード!
設定する時間でシャッターチャンスを逃しそうな「とりあえず失敗なく撮りたい」時向け!
設定をカメラにお任せするので、イメージしていた写真と違うものが撮れることもあります。
② A(絞り優先モード)←初心者におすすめ!
自分で絞り(F値)を設定し、カメラがシャッタースピードを自動調整するモード。
F値を調整することで、背景をぼかしたり、くっきり写したりと表現の幅が広がります!
F値の調整をするだけなので、初心者でも使いやすい。
筆者も基本はAモードで撮影しています!
③ S(シャッタースピード優先モード)
自分でシャッタースピードを決め、カメラが絞りを調整するモード。
動きの速い被写体(スポーツ、乗り物、動物)を撮るときに活躍します!
「ブレを抑えたい」「動きを止めたい/流したい」時に便利。
④ M(マニュアルモード)
シャッタースピードも絞りもすべて自分で決めるモード。
自分でコントロールできる分、難易度は高めです。
「設定をカメラ任せにせず、撮影の腕を上げたい」「特殊な表現をしたい」人向け!
2. Aモード(絞り優先)が初心者におすすめな理由
① 背景をぼかした写真が撮れる
F値を小さくすると、背景がボケる!
人物やペット撮影では被写体を際立たせつつ、全体的にふんわりした雰囲気にできます。
α7C IIのキットレンズであれば、F4〜F5.6が最小F値です。
最小F値に幅があるのは、撮影する焦点距離によって変動するからです。
レンズの広角側で撮影するとF4が最小に、望遠側で撮影するとF5.6が最小になります。

② 風景をくっきり写せる
F値を大きく(例:F8〜F18)すると、全体にピントが合う。
写真をボケさせたくない場面、例えば風景写真や集合写真におすすめです。
背景がボケやすい=ピントが合う幅が狭くなるということ!
F値を変化させた際の写真イメージがこちら

α7C II 焦点距離:60mm F値:5.6

α7C II 焦点距離:60mm F値:18
同じ場所から、同じ焦点距離(レンズの望遠側)で撮影した場合でも、F値が小さい方が背景がよくボケていますよね!
撮影する場面に応じてF値を変動させましょう!
③ シャッタースピードはカメラが調整してくれる
手ブレなどの失敗が少なく、簡単にキレイな写真が撮れます!
シャッタースピードを調整することには、メリットとデメリットがあります。
シャッタースピードを遅くする→光を取り込む時間が増えて写真が明るくなるがブレやすい。
シャッタースピードを速くする→光を取り込む時間が減って写真が暗くなるがブレにくい。
そもそも明るい場所で撮影していればシャッタースピードを遅くする必要がなくなるため、「光量」はとても重要です!
3. Aモードでの設定ポイント(ISO感度・露光補正)
Aモードに限らずですが、「ISO感度」や「露光補正」の設定を理解すると、より綺麗に撮影できます!
① ISO感度とは?
ISO感度は、光の量が足りないときに、明るさを調整する設定のこと。
数値を上げると写真が明るくなるが、上げすぎると画質が荒れてしまいます。(ノイズが出る)
ノイズのない綺麗な画像を撮るためには、ISO感度を上げすぎないように設定する必要があります。
- 基本の設定:ISO100〜400(日中の屋外撮影時)
- 暗い場所:ISO800〜3200(室内や夜景)
- おすすめ設定:「ISOオート」+「上限ISOを3200〜6400に設定」
これで暗すぎる写真を防ぎつつ、ノイズが出ない程度に調整できます。
- 撮影する状態で、ホイールを右に1度おすと「ISO感度」の設定画面に移る。
- 「ISO AUTO」を選択した状態で、さらにもう一度ホイールを右に1度おす。
- 「ISO AUTO 下限」を設定できるため、「ISO 100」を選択。
- ホイールを右にもう1度おすと「ISO AUTO 上限」を設定できるため、「ISO 3200 or 6400」を選択。
② 露光補正(±EV)とは?
露光補正は写真の明るさを微調整する設定です。
「+1.0EV」などにすると明るく、「-1.0EV」などにすると暗くなります。
逆光で顔が暗くなったら「+1.0EV」くらいに調整すると、顔が明るくなります。
逆に日光が強すぎて写真が白飛び(白く写る)しそうなときは「-0.7EV」くらいに調整してみてください。
4. Aモードを使ったおすすめの撮影シーン
シーン | おすすめのF値 | ISO感度 | 露光補正 |
---|---|---|---|
ポートレート(人物) | F1.8〜F2.8 (レンズの最小F値) | ISO100〜400 | +0.7EV(ふんわり明るく) |
風景 | F8〜F11 | ISO100 | 0EV(適正露出) |
料理・テーブルフォト | F2.8〜F4 (レンズの最小F値) | ISO400〜800 | +0.3EV(明るめで美味しそうに) |
夜景 | F5.6〜F8 | ISO1600〜3200 | -0.7EV(黒を引き締める) |
5. まとめ
撮影モードはP・A・S・Mの4つが基本。
その中でも、
F値を変えるだけで写真の雰囲気が大きく変わります。
ISO感度は「オート」設定+上限ISOを調整するとどんな場面でも使いやすい。
露光補正を活用すれば、逆光や白飛びをコントロールできるので場面に応じて設定してみてください。